「社会に貢献したい」その想いが、81歳の今も現場に立たせてくれる

 板井 敏祐 隊員(81歳)  セキュリティロード 大分営業所
 2025年インタビュー当時

定年後も、年齢を重ねても、
「まだ働きたい」「社会とつながっていたい」
そんな想いを胸に、新しい一歩を踏み出すシニア世代が増えています。

今回お話を伺ったのは、81歳で現役の警備員として働く、板井敏祐さん
79歳で警備の仕事を始め、現在も第一線で活躍されています。
世界を飛び回ってきたエンジニア人生から、警備の現場へ。
その歩みの中に、シニア世代が「安心して長く働く」ヒントがありました。


Q1. これまでのご経歴と、現在のお仕事について教えてください

私は現在81歳で、セキュリティロード大分営業所に入社して1年5ヶ月になります。
警備員としてはまだ2年目ですね。

前職はエンジニアで、イギリスや中東、インド、中国など、世界中を飛び回っていました。
LPGタンクやアンモニア関連の工業設備、電気関係のパネル、台湾の新幹線の仕事など、いろいろな現場を経験してきました。
英語を中心に、仕事で必要な言葉を使いながら働いていましたね。

今は、片側交互通行の交通誘導警備が中心です。
九重とか標高が高い場所は冬場は特に寒くて、雪が積もることもありますが、毎日元気に現場に出ています。

長い人生経験があるからこそ、現場の流れを読んだり、工事内容を理解した上で動ける。
それは今の仕事でも、確実に活きていると感じています。


Q2. セキュリティロードで働こうと思ったきっかけは何でしたか?

正直に言うと、「警備の仕事をやろう」と強く決めていたわけではありません。
ただ、これまで社会からたくさんのものをもらってきたので、
「今度は自分が社会に貢献したい」
その気持ちが一番大きかったですね。

79歳で警備業界に入ることに、不安がなかったわけではありません。
体力的に大丈夫かな、迷惑をかけないかな、と考えることもありました。

でも実際に入社してみると、周りの方がとても協力的で、無理をさせない。
「できることを、できる範囲で」
そんな空気があって、安心して働けています。


Q3. 実際に働いてみて感じる「やりがい」や「嬉しかったこと」は?

一番嬉しいのは、「また来てください」と言ってもらえることですね。
現場の監督さんからそう言われると、「ちゃんと役に立てたんだな」と実感します。

警備の仕事は、ただ立っているだけではありません。
工事の内容を理解して、
「次はどこを止めるのか」
「列車が来る時間帯はどう動くのか」
そういうことを把握したうえで交通誘導をしないと、安全は守れません。

難しい現場ほどやりがいがありますし、
無事に一日が終わったときは、やっぱり嬉しいですね。


Q4. 職場の雰囲気や、人間関係について教えてください

とても良いと思います。
困ったことがあっても、周りがすぐに声をかけてくれますし、悪い話も聞きません。

私は人と話すことが好きなので、初めて会う人とも気兼ねなく話せます。
現場の方とも、同僚とも、自然と会話が生まれて、毎日楽しく仕事ができています。

年齢で壁を感じることはありません。
「81歳だから」ではなく、一人の仲間として受け入れてもらえている
それが、とてもありがたいです。


Q5. 体力面や年齢面での不安はありましたか?

もちろん体力は必要です。
だからこそ、自分で自分を管理することを大切にしています。

私は毎日9時には寝て、朝4時半には起きます。
お酒は少々、タバコは吸いません。
日頃の健康管理が、仕事を続けられている一番の理由だと思います。

中東では50度近い環境で仕事をしたこともありました。
その経験に比べれば、警備の仕事も工夫次第で乗り越えられます。


Q6. これから応募を考えているシニア世代の方へメッセージ

年齢を理由に、最初から諦める必要はありません。
私自身、79歳から始めて、今も元気に働いています。

ただし、いくつか大事なことがあります。
冬場は絶対にハンドポケットをしないこと
転んだときに手が出るかどうかで、ケガの大きさは全然違います。
それから、5分前行動を必ず守ること
時間を守るのは、社会人として基本です。

警備の仕事は、人の役に立てる仕事です。
「ありがとう」と言われることも多く、やりがいがあります。
一歩踏み出してみて、「やってよかった」と思える仕事だと思います。


編集後記

世界を舞台に活躍してきたエンジニア人生を経て、
81歳の今も、地域の安全を支える板井さん。その姿は、「年齢を重ねても、必要とされる場所はある」
そんなメッセージを、静かに、力強く伝えてくれます。

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