「警備の仕事を続けていきたい」そう思える意志が生きる力になる。

 川上 香代子 隊員(72歳)  延岡営業所所属 / 勤務歴8年6カ月
 ※2025年インタビュー当時

日勤警備、夜間警備とも対応できる広範なスキルを活かす

8年間交通誘導をメインに職務を遂行してきたなか、現在は日中の警備のみならず夜間警備も任せて頂くことが多く、昼夜の変化に順応しながら仕事に当たっています。

交通量や視界の良し悪しなど時間帯により危険要因が異なる作業環境ですが、常に基本を徹底しつつも状況を見極め対応するというのは日々意識しているところです。臨機応変さが求められるため決して簡単な仕事ではありませんが、なかでも難しさを感じるのは道路規制中に車両が入り込んできた折、ドライバーに迂回へのご理解をいただくことです。

高速道路の通行止めは公に向けて交通規制の情報発信がなされるため、ドライバーは事前に規制区間を確認することができます。しかし一般道では現地の看板により周知されることが多いため、予期せず通行止めにあわれたドライバーは『何でここ止めているの?』と語気が強くなるケースが多々見受けられます。

そうした際には、言葉を選びつつもしっかりと相手に向き合う姿勢を見せていくことが重要であり、場数を踏むことで円滑な誘導に繋ぐための対応力が養われてきたと思います。

また規制の最中では『ではここから宮崎にはどのように迂回するの?』『○○まで何時間かかる?』などの質問を受けることもあり、コミュニケーションを取りつつ会話の最後にはしっかりと一礼することで現場の安全を守っています。

気も多く遣う職務ではありますが、様々な現場で交通誘導ができることには面白さも感じています。警備の仕事を通じて自分の成長も実感できていて、毎日に張りが出てきました。

“女性隊員×夜間警備”の相性の良さ

延岡営業所のなかではベテランと呼ばれる社歴となり、現場を経験するごとにできる事が増える実感はやりがいにも繋がっています。

車両誘導はドライバーの方に確実に認識して頂けるよう合図を送り、交通のスムーズな流れをつくり出す仕事です。昼夜問わず同様のことが求められるなか、特に視界が悪くなる夜間作業では車との距離感など注意すべき点があり、視界が良好でないからこそ誘導灯を大きく振ることでドライバーとコミュニケーションを取る必要があります。

ときに夜間交通規制に対するクレームも発生しますが、ドライバーの様子を観察すると運転の疲れが見られる事もままあります。自分とのやり取りが相手の怒りを増幅させることがないよう丁寧な声掛けを心掛けるなか、女性ならではの柔らかい対応力が役立つことは多くあるように思います。

 “女性で夜の勤務は体力的に大変なのでは?”と思われるかもしれませんが、実は夜間業務には働きやすさを感じており、最近では自ら希望を出し夜間警備に当たるほどです。

特にこの時期は日中の異常な暑さが大きな疲労となります。しかし夜間では昼ほどに熱気に悩まされることがなく、照り付ける日差しを回避しつつ交通誘導や駐車場警備を行うことができるため身体が楽ですね。

また夜間は走行車数が少ないため、現場の方が『トイレに行きたかったら一言かけてもらえれば大丈夫だから』と気にかけてくれるなど、安心して働ける環境も働きやすさのひとつです。

健康が一番!仕事も余暇も楽しめる充実感が心地よい

時間帯や現場により作業の動きが異なる警備業では、座哨作業(座りながらの警備)もあるものの基本はやはり立ち仕事です。夏季は熱中症対策のため交代要員がこまめに入る一方で、例えば現場が1~2人体制の場合では頻繁に休憩に入る訳にはいかず、状況に合わせるかたちで小休憩を挟む点では大変さも感じます。

入社したばかりの頃は熱中症で病院に運ばれたこともあり、交通誘導においては体力が必須です。

現在も長時間立ち続ける場合には腰への負担はありますが、しかし仕事に慣れた今では “仕事をしているからこそ”健康的な自分がいると感じており、日常的に身体を動かす生活が健康維持に繋がっています。

やはり何をするにしても、健康な身体が一番です。

健康だからこそ仕事が休みのときには大いに趣味を楽しみ、元気だからこそかわいがっている愛犬といっしょに遊ぶこともできます。また健康意識から色々なサプリを試して飲むというのも楽しみのひとつ。仕事も余暇も充実させるためには、“自分の身体に気を遣ってあげる”ということが欠かせませんね。

教育の重要性

セキュリティロードに入社し8年。仕事の技術やノウハウを培ってきたなか、今では同じ現場に入る方に『このようにしてください』と声をかける立場となりました。チーム内で間違った行動が見られた際には、『そうではないですよ』とお伝えすることもあり、全員が安全に仕事を遂行できるよう目を配ります。

警備業は現場により対応が変わるため、入社したての頃は先輩となる方の指導をきちんと仰ぐことが重要です。私も含め、特に前職で全く違う仕事をしていると自らの経験則に従い作業をしてしまいがちですが、それでは安全を守ることはできません。例えば、今まで無線を使ったことのない人が独自の方法で無線を扱おうとしても、ほかの隊員とコミュニケーションが取れず仕事にズレが生じてくるのです。

そのため、教わった作業一つひとつに対して素直な気持ちで聞き、正しい方法を先輩に伺うことがとても大切。そのなかで理解を深め、次にはしっかりと練習を継続していくことが確実な仕事に結びつきます。

しかし他方では、教える側の誠実な対応も円滑な業務の為には重要だと考えます。現在は人員が少ない課題があるなか、指導者自身も忙しく片手間で後輩の教育に当たる場面も見られます。私自身は指導者に恵まれ、先輩方から習得してきた知識を現在の幅広い警備に活かしていますが、上司や先輩の的確な教えなしに新たに入社された隊員の成長はないと思うのです。

教える側も教えられる側も、双方が互いに丁寧な姿勢でいることは仕事のやり易さに直結するもの。相手を敬い、言い方や態度に気を付けるというのは人として大切ですね。延岡営業所では女性隊員が3人おりますが、女性のなかでは最年長、男性のなかでも年齢が上である私は、自分の考えや仲間の考え、改善策を会社に伝えることがあります。

社内できちんと意思疎通を行い、できる範囲で隊員の意見に対応して頂ける点などは、働く際の安心感にも繋がっています。

今後私は、セキュリティロードで目指すものがあります。
それは、一つひとつの現場を見るなか『どうしたら良いかな?』と考え、全ての作業環境に対応できるようさらに技術を磨くことです。

身体が元気に動く限りは、今の仕事を頑張り続けていきたいと思います。

セカンドキャリアを考えている方へ

セキュリティロードでの仕事を通して楽しいと思えるのは、仲間の隊員や現場で一緒になった方と様々話ができるところです。仕事を通して分かり合える事も多々あり、何気ない会話のなかに、ふと心の安らぎが感じられます。

ただ、多くの責任を伴う仕事です。現役の頃の経験はもちろん役に立ちますが、まずは基本を覚えるため、そして現場に慣れていくために“素直な心で聞く気持ち”を持たれると、仕事の覚えも早くなると思います。

私は、今ここで働かせていただける事がありがたく、この場で出会える方々や仕事が面白いと思える現場がある環境が、幸せなことと思っています。

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