吉金 聡 隊員(80歳) 別府営業所所属 / 勤務歴1年2カ月
2025年インタビュー当時
「人生は、まだまだ面白い」
80歳・現役。仕事も暮らしも、止まらない日々
「人生はね、もう十分面白いですよ。」
そう笑顔で語るのは、80歳の現役警備員・吉金 聡さん。
警備の仕事に加え、シルバー人材派遣での仕事、発掘調査員、高崎山での“猿呼び”。
一つの仕事にとどまらず、さまざまな現場に関わり続けています。
年齢を重ねても、なぜ働き続けるのか。
吉金さんの言葉には、シニア世代が前向きに働き続けるためのヒントが詰まっていました。
Q1.これまでのご経歴と、現在のお仕事について教えてください
私は現在80歳で、警備の仕事は通算すると15年ほどになります。
セキュリティロード別府営業所では、1年2か月ほどお世話になっています。
60歳で定年を迎えた後も、「まだ元気だし、何か仕事をしよう」と思い、さまざまな仕事をしてきました。
最初は販売関係の会社で働き、65歳までは別のアルバイトもしていましたね。
その後、施設警備の仕事に就き、重度障害者施設での夜間警備、病院やパチンコ店の駐車場警備、終末処理場でのダンプ誘導など、いろいろな現場を経験してきました。
年齢を重ねたからこそ、落ち着いて周りを見られる。
その点は、今の仕事に活きていると感じています。
Q2.セキュリティロードで働こうと思ったきっかけは何でしたか?
私は、じっとしているのが性に合わないんです。
朝も昼も働いていた時期もありましたし、「元気なのに、何もしないのはもったいない」と思っていました。
仕事をしていると、人に会える。
人に会うと、刺激がある。
それが一番大きいですね。
所長をはじめ、周りの方がよく気にかけてくれて、年齢に関係なく、一人ひとりをきちんと見てくれる会社だと感じています。
だからこそ、今も無理なく働き続けられているのだと思います。
Q3.警備以外にも、さまざまなお仕事をされていますよね
そうなんです。
警備の仕事が休みの日は、シルバー人材派遣で別の仕事をしています。
以前は、介護施設で障害のある方のお風呂介助やトイレ介助を行っていたこともあり、5年ほど続けました。
現在は、高崎山で猿を山から呼ぶ仕事をすることもあります。
観光客が多い時期限定ですが、山に登って「おーい、おーい」と声をかけるんです。
警備よりきつい時もありますよ(笑)。
でも、猿が降りてきた後は、ゆっくり待つだけ。
なかなか面白い仕事です。
Q4.体力面や年齢面での不安はありませんでしたか?
実は、警備の現場で交通事故に遭ったことがあり、一時は体が思うように動かなかった時期もあります。
それでも、仕事を続けながら少しずつ体を動かし、
温泉に入って、マッサージをして、また現場に立つ。
その繰り返しで、3年ほどかけて回復しました。
若い頃に陸上競技をしていたことも、今になって役に立っているのかもしれません。
体を動かしてきた経験は、年を取ってから必ず助けになります。
現在は足腰も元気で、週に3~5日ほど現場に出ています。

Q5.シニア世代が長く働ける理由は、何だと思いますか?
一番は、周りの理解とフォローだと思います。
研修や講習もしっかりしていて、
80歳になってから試験を受けたこともありました。
正直、びっくりしましたが(笑)。
「まだ勉強できる」「まだ成長できる」と感じられたのは嬉しかったですね。
Q6.休日はどのように過ごされていますか?
休みの日は、ゆっくり過ごしています。
まずは、寝ます(笑)。
それから温泉に入ります。
調子がいい日は、1日に2回入ることもありますね。
妻と一緒にスーパーへ買い物に行くこともあります。
最近は妻の足腰が少し弱ってきましたが、無理をせず、ゆっくりとしたペースで一緒に出かけています。
若い頃は、正直なところ見た目ばかり気にしていました。
でも、何十年も一緒にいると、美人より“かわいい”んです。
一緒に笑って、同じ時間を過ごせることが、今の私にとっては、何よりの幸せですね。
Q7.これから警備の仕事を考えている、同世代の方へメッセージをお願いします
警備の仕事は、いろいろな人に出会える、面白い仕事です。
大事なのは、自分が間違ったことをしないこと。
それさえ守っていれば、年齢に関係なく、やりがいを感じられる仕事だと思います。
お互い、体に気をつけながら、まだまだこれからです。
一緒に頑張っていきましょう。
Q8.今後の目標はありますか?
「間違いのない最後を迎えたい」それだけです。
仕事も人生も、自分さえ間違わなければ、面白い。
体が続く限り、これからも現場に立ち続けたいですね。
編集後記
警備員であり、シルバー人材の担い手であり、
発掘調査員であり、高崎山の猿呼び役でもある -。
80歳になっても「一つに縛られない」吉金さんの生き方は、働くことそのものを楽しむ姿勢に満ちています。
年齢ではなく、姿勢が人生を決める。
そんなメッセージが、静かに、そして力強く伝わってくるインタビューでした。

