中吉敏雄 隊員(71歳) 宮崎営業所所属 / 勤務歴21年11ヶ月
※2023年インタビュー当時
趣味を楽しむために働いています。
30代、40代の約17年半、学習塾に勤め、主に先生側の教育をする仕事をしていました。
当時は管理職にもなりましたが、気が休まる暇もなく、毎晩のように夢にも出てくるぐらい大変な仕事です。それでも頑張ってこられたのは、「お金のために」という強い気持ちがあったからでした。
しかし、私が50歳になる頃、妻が病に倒れてしまいました。このときついに、会社に無理を言って退職し、大分から地元である宮崎に戻ってきたんです。セキュリティロードに入社したのは、宮崎営業所がたまたま家の近くにあったので、シニアのアルバイトのつもりで働き始めたことがきっかけです。
入ったばかりの頃は、「警備って割と楽だし、簡単な仕事だな」というイメージがありましたね。
しかし、旗を振っていればいいだけと思っていた、当時の自分が間違っていました。
入社後のギャップと原動力
その後、会社からの勧めで警備員の国家検定資格である【交通誘導警備業務2級】と【雑踏警備業務2級】を取得しました。その勉強の過程で仕事の厳しさや難しさを初めて知りましたね。
資格取得が、シニアになっても仕事を覚える!という原動力になったんだと思います。
資格試験は、交通誘導警備業務2級では、学科講習・実技講習・修了考査が合計6日間行います。
セキュリティロードがきちんとバックアップしてくれるし、ポイントをしっかり押さえて勉強すればシニアでも合格する確率は高いので、それほど難しいものではありませんが、やはり若いうちに取っておいて損はしません。
今の主な仕事は、国交省管轄の国道220号線・10号線の交通誘導警備や、花火大会やお祭りなど大型イベントの雑踏警備です。交通整理は、歩行者・自転車・自動車を円滑にスムーズに誘導し、イベントの警備はとにかく事故を起こさないことに注意します。
現場では、「どうすれば事故が起きないか」を常に考えて仕事をすることが重要です。幸い、地元での警備の仕事なので、土地勘もあるし、その点では気持ちが楽ですね。
宮崎営業所には、アジア圏から働きに来ている20代の若者がいて、彼らの教育もしています。彼らはセキュリティロードで仕事を学んで、帰国して警備会社を作ることを目的に来ていますが、日本でいろんな経験をして自分を肥えさせて欲しいと思っています。
警備業は、中から見るのと外から見るのでは全然違うんです。
警備会社は、中から見るのと外から見るのでは全然違います。
外から見ていると、真夏の太陽の下や、寒い時期にも屋外で大変そうですよね。それだけではなく、私たちは人の命を預かり、人々や施設の安全を守る重要な役割を果たしています。
自分の仕事が社会の安全と安心に貢献しているという意識は、働く上での大きなやりがいになっているのは間違いないですね。
私や他のシニア隊員が、警備の仕事が長く続けられているのは、何よりセキュリティロードが「働きやすい」からだと思います。
もう22年近くお世話になっていますが、セキュリティロードは時間の自由が利いて、シフトを上手に組んでくれるので、自分の体力に合わせて無理せず働けます。
もちろんお金も大事ですが、仕事と趣味のバランスの良い生活、偏りのない暮らし方ができているのは感謝しています。お金だけで働いていると、行き詰まったときに逃げ場がありませんからね。
仕事がたくさんある上に、自分のペースで働ける
私はもともと、いろんな趣味を持っていましたが、高校の時は野球をやっていて体力には自信があり、ボウリングはハイスコア270、ゴルフはほぼシングルという腕前なんです。
でも、今一番楽しんでいるのは、魚釣りですね。釣り好きの営業所の隊員さんや業者さんと一緒に、鹿児島や大分まで出かけます。会社は「来週の土日は釣りに行くから休ませてくれ」というと休ませてくれるし、「あと3日寝たら、魚釣りに行ける」と、小学生の子どものようにワクワクしています。
仕事と趣味を割り切って考えられるから、仕事にも力が入りますね。馬車馬のように働くだけが人生ではありません。これは、シニアの働き方ならではなのではないでしょうか。
仕事以外では、セキュリティロードは健康保険、年金、失業保険、有給休暇など福利厚生がしっかりしているのも気に入っています。
最初は、2~3ヵ月のアルバイトのつもりが、あっという間の20年になります。警備の仕事には、シニア世代の仕事の経験や人生の経験がすごく役立ちます。体力に自信がない方でも、病院や学校の常駐や駐車場の警備などもありますので、選んで仕事ができるのは大きな魅力ですね。
仕事がたくさんある上に、自分のペースで選べて働けるので、まだまだ現役で仕事をしていきますよ。