集団と個人の違いを超えて、責任ある仕事をするために
警備業の本質を見極めたい

久見迫隊員

 久見迫 晃 隊員(69歳)  小林営業所所属 / 勤務歴6カ月
 ※2023年インタビュー当時

69歳、新たなチャレンジのスタート。


私は福岡の建築会社に就職し、当時は全国さまざまな建築現場を巡りました。
退職までの10年ほどは、石川県の北陸新幹線の工事現場におり、責任者として50人ほどの作業員を現場で率いていました。

その後も、石川県でビルの修繕など管理をする仕事をしていましたが、自分の父親が亡くなったことをきっかけに地元の宮崎にUターン。今は看護師をしている家内と2人暮らしをしています。

ある日、家内と買い物に行ったときに、偶然セキュリティロードの隊員募集ポスターが目に入りました。

警備業は工事現場でも接点がありましたし、家内から「行ってみれば?」と勧められたので、「簡単な仕事だろう」と思いあまり深く考えずに入社を決めました。

セキュリティロードに入って約半年。
私は、一見簡単そうに見えた交通誘導の片側交互通行が、実は車の流れを読むのが難しく、臨機応変な状況判断が常に必要だということを知りました。


警備サービス業に就くは初めてだったので、先輩隊員に付いていき、仕事を覚えるのに毎日必死です。
しかし、この年齢で新しいことにチャレンジできて、とても新鮮な気持ちでもあります。

建築現場と、警備現場の違い。

久見迫隊員


長く建築現場で働いてきましたが、警備とはやはりいろいろ違いがあります。

工事現場には作業工程表がしっかりありますが、警備の仕事はある意味、時間との戦いです。
工事現場は身体を動かしますが、警備はあまり動きはありません。


前職の建築現場ではきつい仕事もたくさん経験してきたので、暑さ寒さにも慣れてるつもりです。また、若い頃は、少林寺拳法やボクシングをしていたので、体力には自信がありました!

ただ、警備は基本的に立ち仕事なので、さすがに最初の頃は腰にきましたね。

今はすっかり慣れましたが、こんなにも大変な仕事なのかと、半年前は思ったものです。


警備の仕事も現場ではチームワークが必要です。しかし、何十人も束ねて指揮いた工事現場に比べると、一人で身軽に動けるので、気分的にはとても楽に仕事をさせてもらっています。

家内との共通の趣味。


家内は、警備の仕事を「頑張っちょるね!」と応援してくれています。


仕事は、宮崎県を中心に車で1時間半ほどかかる現場から、近いところでは5分ほどで行けるところまで、日々さまざまです。昼飯には愛妻弁当を持って行きますが、看護婦をしている家内が忙しい時は、自分が2人分の弁当を作ることもあります。

お互い仕事はシフトなのですれ違いも多く忙しくしています。たまに休みが一緒になると、一杯飲んでからカラオケに行くのが夫婦の楽しみです。
月に1回ほどですが、2人で演歌を大いに歌ってストレス発散していますね。

自分の趣味は、飼っている柴犬との朝晩の散歩と、盆栽や庭木をイジるのが好きです。
手入れをしている時間は静かに流れて、本当に幸せですね。

仕事には必ず責任がついてくる。

久見迫隊員


宮崎の小林営業所には、自分と同じ69歳の隊員が7名ほどいます。
皆さんとても元気で、世間話など、たわいもない会話でもなんとなく波長が合うので、よく話をしますね。

みなさん警備業では先輩なので、一緒に現場に出て「先輩、ここはどうすればいいんですか?」と聞くと、笑いながら教えてくれて、他の隊員からも可愛がってもらっています。

仕事なるもの、どんな職種、どんな立場でも必ず責任というものはついて回ります。
今はまだ見習いのような若輩者ですが、これから自分が現場での責任を負って働くようになると思います。

現場の安全・安心を守りながら、一緒に働く人から好かれるような存在になることが今の目標です。

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