成合文昭 隊員(66歳) 日向営業所所属 / 勤務歴11年
※2023年インタビュー当時
闘病生活からの復帰。
今から30年前、35歳くらいのときに皮膚病の難病を煩い、勤めていたスーパーマーケット退職せざるを得なくなりました。闘病生活は41歳まで続き、復帰後は派遣の仕事やアルバイトをしながら、なんとか生活をしていました。
前職でも警備会社に勤めており、その会社では主に施設警備などをしていました。
しかし、仕事が毎日あるわけでもなく、ついに事務所が閉じることになり、それをきっかけにセキュリティロード日向営業所に、当時の同僚と移ってきました。
警備の仕事は交通誘導、雑踏警備、巡回・監視警備など何でもこなします。
交通誘導2級の資格も持っているので、現場に集合したメンバーを見てから「今日は自分が班長だな」と、気を引き締めます。
応援の現場だったら、その現場なりのやり方があり、指示役が何人もいると隊員が混乱するので、自分は大人しくしています。
なるべく大人しくはしていますが、現場を盛り上げるため、ムードメーカー的な役割果たすことがあります。
隊員やお客さん(関係者)には積極的に声を掛けるし、たとえば夏なら「暑いって口に出すと負け」だと思っているので、なにごとも前向きに仕事を進めるようにしていますね。
2つと同じ状況がない警備の現場。大事なのは、経験値を上げること。
警備で大変なことは、とても気を張る仕事ばかりだと言うことです。
舗装工事の交通誘導や、イベントやお祭りなどの雑踏警備では、休憩時間のことを考えず、常に気を張って現場に入ります。また、警備には同じ現場が2つとないので、現場の状況をいち早く把握することが大事ですね。
たとえば、交通誘導に入ったら「ここの信号は感応式だな」と確認し、スムーズな交通誘導ができるように現場を仕切ります。
若い隊員や経験が浅い隊員には「自分で現場の情報を読み込んで、少しでも経験値を上げていきなさい」とアドバイスすることもあります。
片側交互通行の交通誘導では、歩行者もドライバーも、どちらの安全も守ることが大前提なのですが、長くこの仕事をして、最終的に辿り着いたのは、歩行者誘導が重要だと言うことでした。
私たちは都会に比べたらそれほど交通量が多くないところで警備を担っています。
しかし、最近は不慮のドライバー事故なども多くなってきているので、歩行者の身を守ることを優先しています。もちろん、自分自身も危ないところに立っているという意識は必ず持つようにしていますね。
闘病してわかったこと。
病気は今はほとんど完治していますが、闘病して分かったことがあります。
たとえば人間と車で例えると、ガソリンは食事で、エンジンオイルはビタミンやミネラルです。
当時の自分はオイル不足に悩まされていたんだなと思います。
それから、人間は老化には逆行できません。身体が硬くなってきたなと思ったら、その老化の行程を楽しむのがいいし、老化を自覚したら、筋力などの体力づくりを意識して、すべてにバランスの良い生活に整えていくことが大事だなと思うようになりました。
今はあと10年ほど、病気にかからずに働きたいと思っています。
11年も続けられた、警備の仕事に感謝しています。
一つの仕事をこれだけ長く続けられたのは、警備の仕事が自分に合っていたこと、そして、セキュリティロードがしっかりバックアップしてくれたからです。
体力には自信があるので、先日も夜の9時から深夜3時までの現場で「あと2~3時間はできるぞ」と思ったし、時間が経つほど仕事が楽しくなってきます。ただ、自分は少し足が悪いのですが、そういう点も考慮して仕事のシフトを組んでくれるのは感謝しています。
これからセキュリティロードに入って警備サービス業に就く人には、日々の仕事は「会社からいただく感覚」で業務にあたってほしいですね。
シニア世代が生活をしていくために警備の仕事はちょうど良いと思います。