子どもの独立や自動車免許返上など、ライフスタイルの変化を機に“老後の住まい”について見つめ直す方が増えています。
愛着のある郊外の戸建てから、駅などに近く、利便性の高いマンションに住み替えるべきか悩む方もいるでしょう。
今回は老後の住まいについて『持ち家』と『賃貸』ともにメリット・デメリットを見ていくとともに、“けがをしない、疲れない室内環境”について情報をお届けします!
<この記事で分かること>
【1】老後の住まい選びのポイント
【2】持ち家のメリット・デメリット
【3】賃貸のメリット・デメリット
【4】けがなし!疲れなし!安心の室内環境をつくるヒント
“持ち家と賃貸どちらが良いか”という話題は度々聞かれるものの、その答えは人により様々。だからこそ老後も気持ちよく過ごしていくため、自分に合った住まいのかたちを見つけることが大切です。

こんにちは!株式会社セキュリティロードです。
みなさんは老後の住まいについて『持ち家派』と『賃貸派』どちらでしょうか?
老後不安の1つに代表される住宅問題。
持ち家、賃貸ともに良さがあるなかで、それぞれのメリット・デメリットを確認していきましょう!
【1】老後の住まい選びのポイント

老後の住まい選びは、情報収集や周囲からのアドバイスを参考に検討することが大切です。また情報収集にあたっては、住宅管理費や維持費などを念頭にお金のシミュレーションを行うことをオススメします!
住まい選び5つのポイント
- 周辺環境や交通アクセスを考慮する
- 自分のライフスタイルや経済状況に合った住まいを選ぶ
- 持ち家と賃貸 両方のメリットとデメリットを理解する
- 足腰に負担のかからない間取りを検討する
- 住まいについて家族や友人に相談し、多様な意見を聞くことでベストな選択肢を探る
その他の情報
- 高齢者向けの住宅施設には、サービス付き高齢者向け住宅/介護付き有料老人ホーム、特別養護老人ホームなどがあります。
- 介護保険の住宅改修費支給制度では、最大20万円まで費用の助成を受けることができます。
- 自治体によっては、高齢者向けの住宅改修費補助制度を実施している場合があります。
【2】持ち家のメリット・デメリット

マイホームと言える持ち家は月々の家賃がかからず、また戸建ての場合は管理費不要のため生活費を抑えることができます。
一方では、老朽化した設備の修繕やヒートショック対策など改修工事が必要になるケースもあり、一度に高額な費用がかかることが想定されます。
また老後を迎える頃には、持ち家を売却し現金化しようと考えるシーンはままあるなか、特に戸建てにおいてはその不動産価値を理解しておくことも大切です。
昨今は持ち家志向の低下や深刻な空き家問題があるなか、相続する家族(主に住宅の一次取得層)が実家の売却について不動産に相談するケースが増加傾向にあります。
以前の日本でしたら“持ち家は資産として残せる”イメージもありましたが、現代では一概にそうとも言えない点は押さえておきたい部分です。
<持ち家のメリット>
- 家賃がかからず、戸建てでは管理費や共益費、駐車場使用料の負担がない
- 思い通りに改築/リフォームできる
- 住宅ローン完済後には生活支出を抑えることができる
- 資産として残る
- 家族が増えても住みやすい
<持ち家のデメリット>
- 修繕や改修などメンテナンスに費用がかかる
- 住み替えにくい
- 固定資産税や都市計画税がかかる
- 売却できない可能性もある
- 自然災害や火災で被害を受けた際には自費負担となる
持ち家で老後を快適に暮らすためのポイント!
- 早めに修繕や改修のための資金を準備しておく
- 介護保険や自治体の補助制度を活用する
- 相続家族の負担を軽減するため、住宅の資産価値を理解しておく
【3】賃貸のメリット・デメリット

賃貸住宅は、高齢者施設への入居や家族との同居を考えている場合など、住み替えしやすいという利点があります。
一方では家賃や管理費、更新料がかかるため、持ち家よりも長期的な費用負担が大きくなり、長きに渡ってお金のマネジメントが必要となります。
また賃貸では“何歳まで住むのか”により、住居費が変わってくることが特徴。特に近年では地震の発生や大雨洪水など自然災害の被害により建物がダメージを受けることがあり、そうした折には修繕費の引き上げや、また場合によっては建て替えのリスクも考えられます。そのため、万が一のときを想定しておくことも賃貸住宅を選ぶ際のポイントとなります。
<賃貸のメリット>
- 都合により住み替えやすい
- 修繕や改修費用を自己負担する必要がない
- 固定資産税や都市計画税などがかからない
- 住宅ローンの支払いがない
- 賃貸住宅は相続財産とならないため相続におけるトラブルが生じない
<賃貸のデメリット>
- 高齢者になると借りられる物件が限られてくる
- 引っ越しの際には敷金/礼金/仲介手数料など頭金が必要となる
- 家賃のほか建物管理費/共益費などランニングコストがかかる
- バリアフリーなど思い通りにリフォームできない
- 資産として残せない
賃貸で老後を快適に暮らすためのポイント!
- バリアフリー設備や共用施設が充実した物件を選ぶ
- 老後の生活スタイルを考え、経済状況に合わせ予算に見合った物件を選ぶ
- 近年の自然災害を踏まえ、建物被害が発生した時のリスクを理解しておく
【4】けがなし!疲れなし!安心の室内環境をつくるヒント

持ち家と賃貸、どちらが良いかというのはそれぞれの生活スタイルにより異なりますが、快適な住まい環境をつくるにあたっては、共通して考えたいことがあります!それは老後を迎えた私たちにとって“安全な部屋づくりを行う”ということです。
高齢になるにつれて身体機能は衰え、わずかな段差にもつまずいたり、また立ち座りの動作が多い住環境であれば日々の生活に疲れを覚えます。
ケガがなく、疲れることなく室内を快適に過ごすためには、例えば段差をなくすリフォームや1階だけで過ごせる工夫を取り入れたいところ。しかし、リフォームなどは費用も時間もかかるためそう簡単には行えないものです。
そこで、“すぐにできる安全な部屋づくり”としておススメなのが次の3つ!
①足が引っかかるようなものを床におかない
②和室で就寝している場合はふとんの上げ下ろしが辛くなることも。必要に応じて畳ベッドの活用を検討する
③年を重ねるにつれ視力低下が懸念されるため、家の照明を明るく調整。夜間にトイレに立つ際など足元が見えるようフットライトを設置するなど、転倒防止する
定年を迎えた今、老後の住まい選びは私たちにとってとても大切です。年を重ねた今の自分にとって持ち家、賃貸住宅のどちらが良いのか、安全に暮らしていくために何が必要なのかというところを考え、自分なりの正解を見つけていきましょう!