こんにちは!セキュリティロードです。みなさんは普段健康を意識して生活をしていますか?私たちシニア世代は年齢を重ねるにつれ、体力の低下や健康への不安を感じることが多くなります。
今回は【健康×暮らしの質】とかけて、年を重ねても楽しく社会生活を営んでいくためのヒントをご紹介します。
<この記事でわかること>
【1】事例紹介!生活習慣病が生活の質を大幅に低下させるワケ
【2】健康は自分でつくろう!
【3】健康だから“暮らしの質”が保たれる
年齢問わず、健康な体と心を維持することは充実した日々を送るために不可欠です。自分の健康を守るのは医者でも家族でもなく自分自身であることを意識しながら、病気予防についていっしょに理解を深めていきましょう!
【1】事例紹介!生活習慣病が生活の質を大幅に低下させるワケ

日本では生活習慣病患者数が約2,936万人いると統計が取られており、その数は前年と比較して増加傾向にあります。
参考:令和5年版厚生労働白書より
生活習慣病とは食事や運動、睡眠、また喫煙、飲酒など日々の習慣が、病気の発症に深く関与する疾患の総称です。がんや心臓病、脳卒中など重大な病気を引き起こすことに加え、高齢で患った場合には身体への負担が大きく生活の質が大幅に低下する可能性が考えられます。
ケース1:心筋梗塞を患った59歳男性
■男性の生活習慣■
仕事で出張が多いなか食生活が乱れることが多々あり、仕事上の付き合いから夜間の飲食や脂っこい食べ物を日常的に摂取。
会社の健康診断では常に尿酸値が高いことが認められており、病院受診を勧められるも長らく先延ばしにしていた。
■突然の心筋梗塞発症■
夜の睡眠中に突然心臓に痛みが走り救急車を呼ぶとそのまま緊急入院。冠動脈がつまり動脈硬化を引き起こしたとのことで急性心筋梗塞と診断される。2週間の入院生活後、週2回の通院とともに生活習慣を見直すよう医師から指導を受けました。
★ポイント★
厚生労働省が実施する令和5年(2023)年の患者調査によると、心疾患(高血圧性のものを除く)で治療を受けている総患者数は358万1,000人に上り、男女比では(男性207万8,000人、女性150万3,000人)と統計が取られています。
参考:日本生活習慣病予防協会
ケース2:脳卒中を患った65歳男性
■男性の生活習慣■
夜の晩酌が楽しみのひとつであり、味付けの濃い料理といっしょにお酒を楽しむ習慣が20年以上続いた。病院の検診では高血圧の診断が出ていたことから日頃から血圧を下げる薬を服用。
■突然の脳卒中発症■
自宅のリビングで妻と話をしていた際に、突然呂律が回らなくなり言葉が出てこなくなった。異常を感じた妻がすぐさま救急車を呼び緊急手術となる。治療が早かったため大事には至りませんでしたが、生活習慣の管理を徹底するよう医師から指導されました。
★ポイント★厚生労働省が実施する令和5年(2023)年の患者調査によると、脳卒中(脳血管疾患)で治療を受けている総患者数は188万4,000人に上り、男女比では(男性1019万5,000人、女性869万人)と統計が取られています。
参考:日本生活習慣病予防協会

心筋梗塞や脳卒中は、発症すると私たちの生死に関わるだけでなく、その予後には寝たきりになるなど生活に大きく影響する怖さも知っておくべき点です。
特に、脳卒中は寝たきりの原因第1位の病気!
高齢者が寝たきりとなった場合のリスクは大変に大きいものです。
<寝たきりのリスク>
◆治療や安静が長びくごとに筋力が衰え、病気完治後も身体が思うように動かせなくなる。
◆身体を動かす力だけでなく食べる力、飲み込む力も低下し誤嚥のリスクが高まる。
◆寝たきりになることで認知機能が低下し、そのほか自発性の低下、コミュニケーション力の低下など日常生活に支障をきたすリスクが高まる。
など
近年、高齢者の生活習慣病患者が増えているなか、私たちシニア世代は日ごろの生活習慣を見直し、病気になる前の予防策をきちんと取ることが大切です!
病気が治ったとしても寝たきりが続いた後には他の病気が引き起こされるなど、そのリスクについて、改めて理解を深めましょう。
【2】健康は自分でつくろう!

加齢にともない身体のあちらこちらで不調を感じるのは仕方のないこと。しかし、生活習慣病や病気予防は日ごろの意識付けによって改善できるものです。適切な食事、適度な運動、そして社会参加など、自分の健康を守るために生活習慣を振り返り、できるところから無理なく継続していきましょう!
<適切な食事>
高齢期ではバランスの取れた食生活を意識するとともに、特には肉や魚、卵など、たんぱく質を含む食品を積極的に摂取しましょう!
60歳を超えるシニア世代になると筋力が下がる傾向にあり、身体機能の低下が転倒や骨折に繋がることも…
たんぱく質が不足すると体重の減少や疲労感、免疫機能の低下など生活の質に影響します。そのため動物性たんぱく質・植物性たんぱく質を朝・昼・晩の3食に取り入れ、健康維持を目指しましょう。
<継続的な運動>
高齢者は1日40分以上の身体活動が推奨されています(1日約6,000歩以上)。
ウォーキング・水泳・ストレッチ運動・サイクリングなどの有酸素運動は、血圧や血糖値を下げるなど生活習慣病予防に役立つため、無理のない範囲で運動の習慣化を目指しましょう!
厚労省ガイドライン身体活動・運動の推奨
<社会参加>
心身の健康のために大切なことの1つに社会参加があります。就労や趣味、友だちとの関わりなど社会参加への機会を持ち続けることで、生活に楽しさを見出したり、前向きな気持ちを保つなど心の健康維持が叶います。
孤立や引きこもりの時間が長くなると認知機能にも影響を及ぼします。私たちシニア世代にとって社会とつながりを持ち続けることは、想像以上に重要な要素であると言えます。
【3】健康だから“暮らしの質”が保たれる

「これまで行きたかった場所」「やりたかった趣味」「挑戦してみたいこと」など楽しみに時間を当てられるシニア層。しかし、突如として病気になってしまったら…
健康という唯一無二のありがたさを真に感じるだけでなく、「あのころ、きちんと健康管理に向き合っておけば」と後悔に苛まれることもあるでしょう。
健康は暮らしの“質”そのものに深く関わるものですが、特に身体機能が低下する高齢期においては1つの病気が別の病気を引き起こす可能性が高くあります。
病気の症状ごとに服用する薬も増え、薬の副作用に悩まされることもあるかもしれません。ここから始まるシニアライフを充実させるためには、やはり健康維持がとても大事!
10年後20年後も健康でいるために、生活習慣病予防や体力の保持、社会とのつながりを意識し、できることから取り組んでいきましょう!