松元 廣行 隊員(79歳) 鹿児島営業所所属/勤務歴2年9カ月
2026年インタビュー当時
松元 廣行隊員(79歳) 鹿児島営業所所属 / 2年9カ月
鹿児島市内で交通誘導警備員として活躍する松元 廣行(まつもと ひろゆき)さん(79歳)。ダンプやトラックの運転手として長年現場を支え、数々の出稼ぎも経験してきた大ベテランです。
70代後半からスタートした警備の仕事も、気づけば2年9カ月。今ではすっかり仕事にも慣れ、愛車のバイクで鹿児島市内の現場を駆け巡る松元さんに、仕事のやりがいやシニア世代へのメッセージを伺いました。
1. トラック・ダンプ歴多数。出稼ぎの日々から警備の道へ
鹿児島の景色を長く見つめてきた松元さん。かつてはトラックやダンプカーの運転手として、長年ステアリングを握ってきました。 「昔は出稼ぎも多くてね。東京でダンプに乗ったり、北海道に行ったりと、色々なところへ行きましたよ。冬場になると仕事がなくなるから、あちこちへ出稼ぎに出ていたんです」
さまざまな現場や道路を知り尽くしていた松元さんですが、警備業界へ本格的に足を踏み入れたのは70代後半になってから。以前、別の会社で3ヶ月ほど交通誘導のアルバイトをした経験はありましたが、社員として働くようになったきっかけは「体調への配慮」だったと言います。 「身体の不調があった時でも、受け入れてくれたから。それで社員として入社することになりました。最初は2〜3ヶ月ほど指導を受けてね。山崎さんにも教えてもらいながら、一つずつ覚えていきました」
2. 「一番気をつけるのは歩行者」バイクで巡る市内の現場
現在、松元さんが担当するのは主に鹿児島市内の交通誘導です。移動の相棒は自家用車ではなく「バイク」。 「バイクで行ったほうが楽ですよ。さっと行けるからね。現場はほとんど街の中、近くの現場が多いです」
片側交互通行などの誘導を行う際、松元さんが現場で何よりも一番大切にしていることがあります。それは「歩行者優先」の意識です。 「やっぱり一番気をつけているのは『歩行者』ですね。車よりも、人間が先ですから」
現場では予期せぬ大変な日もあります。先日も、近くにあるスーパーの「5倍ポイントデー(1日と15日)」と重なり、周辺道路の交通量と歩行者が一気に跳ね上がったことがありました。 「1日と15日はポイント5倍で、スーパーの近くの通りは人がものすごく多くなるんです。車だけじゃなくて歩行者の誘導も一緒にやらなきゃいけないから、あの日はたまたま大変でしたね(笑)」
高速道路やトンネルの現場に入った経験もあり、「スピードが出ているからやっぱり怖かったですね」と振り返る松元さん。そうした緊張感のある現場を一つひとつ経験し、1年ほどかけてじっくりと要領を掴んでいきました。

3. 「事務所を出たら気楽」無理せず自分らしく働く秘訣
夏の暑さが厳しく、時には40℃近くにもなる現場。それでも松元さんは、しっかりとお茶を飲んで水分を補給しながら、長年の経験で培った体力で乗り切っています。 「昔に比べたら定年後もこうやって休みをしっかり取りながら働けているので、全然大丈夫ですよ。暑さも寒さも、一応慣れていますからね」
そんな松元さんに仕事のやりがいを尋ねると、照れくさそうに笑いながら警備員ならではの魅力を教えてくれました。 「事務所を出たら気楽なもんですよ。自分のペースで集中できますから。気楽にやれるのがいいところですね」
4. シニアの仲間へ「慣れれば誰でもできるようになる」
79歳にして現場の第一線で活躍し続ける松元さん。これから警備業界へ一歩を踏み出そうと考えているシニア世代の仲間へ向けて、最後にこんな温かいアドバイスを送ってくれました。
「最初はいろいろ覚えることもあるけれど、慣れれば誰でもできるようになりますよ。少しずつ要領が分かってくれば大丈夫。気楽な気持ちで、挑戦してみてほしいですね」
長年の経験と飾らない人柄で、今日も鹿児島の街角で人々の安全を静かに見守り続けています。

