「生涯現役」時代のサバイバル術

シニア世代が「将来の生活で不安に感じること」とは

たとえ小学生だとしても悩みはあるものですが、シニア世代は現実的にも、漠然とでも、多くの悩みや不安を抱えているものです。

たとえば「病気」に対する不安。

厚生労働省の「令和3年版 高齢社会白書」では、65歳以上の主な死因として、悪性新生物(癌)、高血圧症を除く心疾患、肺炎、脳血管疾患が挙げられます。

また病気と関連する「介護が必要になる」ことも大きな不安で、自身が介護の世話になると、家族にまで迷惑をかけてしまうという心配を感じるシニアも多く、更には自分の親を介護する「老老介護」の悩みを抱えている人も年々増えてきています。

病気、介護と同じように不安を感じるのは「認知症の不安」。厚生労働省の資料では2020年時点で65歳以上の認知症患者は約600万人と推計されていて、2025年には高齢者の5人に1人にあたる700万人が認知症になると予測されています。

また、会社を退職することでの「社会とのつながりが希薄になること」や「収入の減少」なども、不安の要因として挙げられます。

内閣府の「令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果」によると、高齢者の孤独感の軽減には「親しい友人や仲間を持つこと」が有効で、「外でちょっと立ち話をする相手」が近所にいることも大切だと説きます。

高齢者の生きがいとなると、「他者のためになる、あるいは社会に役立っている」という意識や達成感がよく挙げられますが、役割を持つことに重圧感を感じたり、あえて社会との距離を置くことで自分を見直すこともあって、「生涯現役」で暮らしたいシニア世代は、自身の「家族」「社会活動」「仕事」を一度見直すことをお薦めします。

警備員になるのに資格は必要!?

警備員になるのに資格は必要なく、未経験でも始めやすい魅力的な仕事の一つです。しかし、仕事を始めてみると「警備員の国家検定資格」があることを知り、警備業法などの配置義務から有資格者がいないとできない業務も数多くあるので、働きながら資格取得を目指す人も少なくありません。

警備業法に定められた「警備員業務検定」は6種類あり、各資格には1級と2級があります。

●施設警備業務検定

 警備業務対象施設の破壊などの事故の発生を警戒・防止

●交通誘導警備業務検定

 工事現場、人、車両などの通行に危険のある場所の事故の発生を警戒・防止

 

●雑踏警備業務検定

 お祭りやイベントなど人の雑踏する場所の負傷等の事故の発生を警戒・防止

●貴重品運搬警備業務検定

 運搬中の現金、貴金属、有価証券、美術品等の盗難や事故の発生を警戒・防止

●核燃料物質等危険物運搬警備業務検定

 運搬中の核燃料の盗難等の事故の発生を警戒・防止

●空港保安警備業務検定

 空港その他の飛行場で、航空機の強取などの事故の発生を警戒・防止

警備サービス会社では、資格手当による給料アップやキャリアアップを推奨し、警備員として転職するときにも有利になるというメリットがあります。各資格と、1級2級ではできる業務が異なるので、目的や業務内容に応じて取得することをお薦めします。

上記の「警備員業務検定」の他に警備員として役立つ資格

一般的な警備サービス会社では、施設警備業務検定、交通誘導警備業務検定、雑踏警備業務検定の3つ(もしくはいずれか)を受ければ、通常業務に携わることができます。

また、「2号警備業務:交通誘導」を持っていると、高速道路や国道などの一般道における交通誘導に関わることができ、「2号警備業務:雑踏警備」なら、イベント規模や会場の広さに合わせて有資格者の配置基準が決まっているので、イベントが多い時期は仕事が増えます。

警備員検定の他に役立つ資格として、防犯のための機械警備機器の設置場所の適否や防犯上の危険箇所を指摘する「防犯設備士」、心配蘇生やAEDなどの取扱いと訓練を学ぶ「救命講習(消防)」、その救命講習より詳しく学べる「赤十字救急法救急員」、救命講習を行うための資格である「応急手当普及員」、警備先で防火管理者が実施する行動が消防法上何を求めているか理解できるようになる「防火管理者」、警備員も火災感知器の故障時に交換などができる「消防設備士」などもチェックしたい資格です。

←戻る

警備のお仕事についてはこちら

求人情報詳細へ